絵本「わたしのワンピース」の魅力

ファンタジー絵本
ひとこと紹介

世代を超えて愛されるロングセラー!とっても可愛らしい展開に、心がわくわく踊りだす!

基本情報

西巻 茅子
西巻 茅子
出版社こぐま社
おすすめ年齢3歳~5歳頃
初版1969
moma
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明るい言葉のリズムが楽しい!どんどん変わる柄にわくわく!

あらすじ

空から落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作りました。それを着てお花畑を通るとワンピースは花模様に、雨が降ると水玉模様に…、次々と柄が変わります。日本を代表するファンタジー絵本。

わたしのワンピース|こぐま社 (kogumasha.co.jp)

みどころ!

1.優しい絵のタッチに心安らぐ

本当に優しい絵です。クレヨンで描かれたような純粋な色使い。ぐるぐるっと可愛くのせられた色は目を引きますね。

moma
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素直なタッチで描かれたまつ毛の長いウサギさんもとってもキュートです!

2.明るい言葉のリズムが楽しい

この絵本を象徴する「ラララン ロロロン」という言葉。

声に出して読むだけでなんだか楽しくてうれしい気分になってきます。

私のクラスでは、にあうかしら?の問いかけは、子ども達も「似合うー!」と盛り上がっていました。

moma
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「ミシンカタカタ」 も何となく好き!

3.世界はこんなに美しい!

お花ばたけを歩くと、ワンピースがお花柄に!

雨の中を歩くと、水玉模様に!

ついには、夜空をとんで星柄に!?

どんどん変わるワンピースの柄に、とってもおしゃれな気分になります。女の子はもちろん大好きなお話だけれど、男の子だって美しい世界観にどっぷりハマりますよ。どんな柄もよく似合う!それはつまり、どんな自分も素敵だよ♪という事です。

まるで夢のようなワンピース。ララランロロロンは魔法のコトバ。

読んだ後は、いつものお花がもっと美しく見えるし、雨も楽しい気分になれるし、いつもの夜空はもっと輝いて見えるとおもいます!

moma
moma

僕は虹色模様のワンピースが好きです🌈

レビュー・感想

もしも、こんなワンピースがあったら本当に素敵だろうな~と思います。子ども達もそんな不思議で素敵なワンピースに、心躍る気持ちで絵本をみてくれます。「ウサギさんのワンピース」ではなく、「わたしのワンピース」という題も良いですね。きっと子ども達も”わたしの”ワンピースだと思って絵本のページをめくるのだとおもいます。 

また、「にあうかしら」の問いかけに「似合う!」と優しい合いの手を入れてくれる子がいたりして、読んでてとっても楽しい絵本です。どんなウサギさんも本当に素敵です。また、そんな本書を通して「どんなあなたも素敵だよ」というメッセージを伝える事ができる という分析をした方もいらっしゃいます。私もこの解釈は好きです。

本書は、本当に長い間読み継がれてきた作品で、思い入れがある方も多いのではないでしょうか?手に取りやすいサイズも魅力で、ページをめくるたびに目に飛び込んでくる鮮やかな色彩が本当にうれしい絵本です。全てのページを部屋に飾りたくなるくらい、僕もわたしのワンピースの絵が大好きです。

保育ではよく、この絵本を題材にした美術活動が展開されたりもしますが、私はやっぱり読むとお散歩に行きたくなってしまいます。世界には美しいものがあふれている。そんな事に気付かせてくれる心温まる1冊です。読めばきっと世界がもっと好きになるはずです!

私は「大丈夫!あなたたちがこれから生きていく世界は、こんなに美しい模様に溢れているのだから。素敵な世界を一緒に楽しもうね!」という気持ちで、小さな人達とこの絵本のページをめくります。

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