絵本「きょだいな きょだいな」の魅力

ファンタジー絵本
ひとこと紹介

ダイナミックでリズミカル!そして、想像力を掻き立てられる絵本!

季節

季節を問わず、年中楽しめる

こんな人におすすめ

・とにかく楽しい雰囲気の絵本を探している。

・覚えやすくて、子どもが自分でも読めそうな絵本を探している。

・想像力を掻き立てられ、長く楽しめる絵本を探している。

・表現遊びの題材にしやすい絵本を探している

基本情報

長谷川 摂子
降矢 なな
出版社福音館書店
おすすめ年齢3歳~
初版1994年8月20日
せや先生
せや先生

歌うように、子どもと一緒に楽しく音読できる絵本だよ!

あらすじ

100人の子どもたちが遊ぶ「巨大なもの」

あったとさ、あったとさ。広い野っぱら、どまんなか、巨大なピアノがあったとさ。子どもが100人やってきて、ピアノの上で鬼ごっこ……。広い野原のまん中に、巨大な電話、巨大なトイレットペーパー、巨大な泡立て器など、巨大なものが出現し、子どもたちがそこで自由に遊びます。電話は地獄につながったり、泡立て器は空に雲を湧きおこしたり、奇想天外な出来事をまきおこします。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本です。

きょだいな きょだいな|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

みどころ!

1.ダイナミックで楽しい絵

「めっきらもっきらどぉんどん」でもおなじみの2人による作品ですが、この絵本もとにかく絵がダイナミックで素敵なんです。

表紙からすでに目を引くこの絵本は、色彩が本当に豊かで素敵です。例えば表紙の丘をみて頂くと、何種類もの緑が混ざり合いとても楽しい雰囲気が伝わってくるとおもいます。

絵本を1つめくるたびに目に飛び込んでくる色彩は私たちの心をつかんで離しません。ぜひゆっくりその世界を味わいながら読みたい作品です。

せや先生
せや先生

大型絵本で楽しめば、迫力も倍増です!!

2.ワクワクが止まらない”もしも”の世界

もしもきょだいな○○があったら?と想像の世界が膨らむ本作品に子ども達も没頭します。

本当に夢のような作品です。こども達も「もしも巨大な○○があったらいいな」と想像を広げたりしていきます。この絵本からあそびが展開される事もしばしば!まさに、子ども達の心をわしづかみにする世界観です。

せや先生
せや先生

寝そべりながら電車で遊ぶあの子や、積み木を巨大に積み上げてみあげるあの子が見ているのもこんな世界かも?

3.ことばのリズムが面白い!

リズムよく読めるこの絵本は、まるで歌うように読める為本当にみんな大好きです。

あったとさ あったとさ

ひろい のっぱら どまんなか

きょうだいな ピアノが あったとさ

絵本「きょだいなきょうだいな」より

是非この一文を声に出して読んでみて下さい。きっと楽しい気分になると思います。

リズミカルでワクワクする文章が、各ページで繰り返されるので子ども達もすぐに覚えて一緒に読んでくれたりもします!

何度読んでも面白い!そんな絵本に出会えたら子ども達もきっと本が大好きになってくれるんじゃないかなと思います♪

せや先生
せや先生

読む前に「スっ」と息を吸ったり、首を動かすなどしてタイミングをとってあげたら子ども達も一緒によんでくれるかも?(笑)

4.いきいきと描かれる子ども達(と、キツネさん)

100人の子ども達が本当に活き活きと描かれているのが本作品のポイントです。絵本を見入る子ども達もまるで100人の友達の輪の中に入ったような没入感で見てくれると思います。

また、絵本の全てのページに登場するきつねさんもみんな大好きです。

きょだいな○○をみて、ワクワク楽しむ100人の子ども達とは対照的に慎重にそれを俯瞰するきつねさんはどこか冷静です。その対比も凄くいいですね。

せや先生
せや先生

魅力的なキャラクターが”隠れている”作品って不思議な魅力がありますね~

5.貼り絵ならではの優しい描写

トイレットペーパーや、泡立て器のシーンで登場する雲などはなんと貼り絵で表現されています!

もちろん他のシーンにも貼り絵での表現があります。ちぎられた紙の質感が本当に素晴らしくて感激してしまいますね。

せや先生
せや先生

絵本では珍しい貼り絵!大人にもたまらない!!

レビュー・感想

子ども達は、本当にこの絵本が大好きです。特に3歳頃の子ども達にとっても、とにかく楽しくて毎日でも読みたくなる1冊だと思います。

大人も楽しい!こども達も楽しい!みんな楽しい絵本です。

子ども達の想像の世界を膨らませてくれるこの作品は、読んだ後で美術活動とつながる事も多いようです。本当に色々な可能性を秘めた本ですが、まずは本当に純粋に楽しんでほしいと思います!

読み終わった後、子ども達もきっと「もう一回!」とせがんでくるのではないかなと思います(笑)何度も何度も繰り返し読んで楽しみたい、まさにそんな一冊です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました