【第3回】良い聞き手になるための第一歩

学びの備忘録

子ども達の声をよく聴きましょう。と色々な方が仰っていますよね。

レッジョ・エミリア教育でも「子どもの声を聴く事が教育の根本」だとされています。

また、子どもの権利条約の中でも子どもの意見表明権として、子どもに発言する権利、そして意見を聞いてもらえる権利がある事が明記されています。

色々なところで大切だと言われている「聴く」こと。昨日、そんな聴く事に関する面白い本に出会い、色々考えさせられました。

今日はその事を深堀り・シェアしていきます。

人はだれしも、自分を分かって欲しい。

人は誰しも、自分の事を他人に分かって欲しいと思っているし、

承認して欲しいと思っているし

自分に最も強い関心があるものです。

そしてみんなからの「イイネ♡」が欲しいのです。

これは、大人も子どもも同じ原則です。人間関係に関する本を読み漁っていると、この事は共通して書かれているので本質なのだと思います。

あなたの事を分かってるし、承認しているし、関心があるよ!と伝える最も有効な手段こそ、聴くことです。でも、僕らは意外と聴いてるつもりになっています。まずはここに気付く事が良い聞き手への第一歩です!

大人は聞いてるつもり、子どもは聞いて貰えないと感じている

調査①

日本の中高生1000人を対象としたアンケート調査

77.1%の子▶親に話かけるのを辞めた経験がある

どんな時?

  • 1位(58%)親の機嫌が悪そうな時
  • 2位(43%)親が忙しそうな時

②親子の会話に悩んでいる

それはなぜ?

  • 1位(37%)興味がないように思えるから
  • 2位(30%)片手間で聞いているように感じる

どうでしょうか。対象がたった1000名なので調査としての妥当性は議論の余地もありそうですが、このように感じている子もいるという事を示すサンプルにはなると思います。

上記①の結果から、子ども達は意外と大人の顔色を窺っている事

上記②の結果から、子ども達は「聴いてもらっている実感」を求めている事

が分かります。

なぜ大人達(僕ら)は話を聞けないのか

多くの人達が理解しようと思って聞いていない。みんな返事をする為だけに聞いている

スティーブン・R・コビー

これは、「7つの習慣」という本を書いた事でおなじみ、私も大好きなコビー先生の言葉です。

コビー先生によると、僕らはみんな答えを言う為に話を聞いているんだそうです。

話を聞くという事は返事をする為に行うのではなくて、本当は相手を理解しようとするために行う行為なんです。

これは心にグサッときますね。僕たちはつい、返事をするために聞いてしまう。

でも、そうでない人もいます。そんな先生を僕は知っていますが、その先生は人の話を聞いた後でまず、共感的な反応をしています。大人と話している時も、子どもと話しているときもそうです。

身近にそんな人がいる事にが付けば、是非その人を参考にして真似してみても良いかも知れません。

まずは、「僕らは意外と相手の話を聞いていないかも」と気づく事が大事です!ここに気が付けたら良い聞き手への大いなる一歩目を踏み出したと思って自分を誇りましょう🔥

話を聞くって難しい

話すことよりも、聴く事の方が簡単そうですよね。

私もそう思っていました。でも、たくさんの文献や本を読んでいく中でそうじゃない事に気が付きました。

人間関係やコミュニケーションに関する本を読んでいくと、必ずと言っていいほど共通して「相手の話をしっかりと聞く事が良い人間関係の原則だ」みたいな事が書いてあります。

それほど大事であり、それほど難しい事なんですね。この事が難しいと分かって、今まで以上に意識的になるだけでも「良い聞き手」になるためのスタートラインに立ったと言えます!

保育士において必要な聞くスキル!一緒に学んで伸ばしていきましょう!

本日の参考文献はこちら▼ 興味があれば是非!

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