保育園で多い感染症とその症状は?ー潜伏期間や登園目安も解説!

健康と安全

保育園は集団生活の場ですのでどうしても感染症が流行してしまう場合があります。そこで今回は、保育園で流行しやすい代表的な感染症と、その症状を解説していきたいと思います。気になる感染症を目次からチェックし、詳細を調べてみて下さい。

また、本記事で紹介する登園の目安は、厚生労働省が作成したガイドラインを参考にしたものですが、園によっては独自に登園停止期間を設定している場合もありますので、所属している園としっかり相談したうえで登園する事が大切です。

参考文献:Microsoft Word – ①(本文).docx (mhlw.go.jp)

※潜伏期間=ウイルスが体の中に入ってから、症状が確認できるまでの期間。

溶連菌感染症

疾患の特徴

溶連菌感染症は、溶連菌という種類の細菌を原因とする感染症です。潜伏期間は2~5日で主な感染経路は飛沫感染です。

大人もストレスや疲れなどで免疫が落ちていると感染します。(私もクラスの子どもから貰った事があります。)しっかりと抗生物質で最後まで治療する事が大切です。

主な症状

のどの痛み・発熱・首のリンパの腫れが主な症状です。腹痛を伴う場合も多く、大人よりも子どもの方が腹痛を併発しやすいといわれています。

また、子どもに現れる症状として舌に赤いぶつぶつが現れるイチゴ舌や全身への発疹があげられます。

気を付ける事

体が弱っている時に重篤化すると、心臓をはじめとする体の各部位に悪影響が出る事もあるため、安静にしつつしっかりと治療する事が大切です

登園の目安

溶連薬内服後24~48時間を経過しており、症状が落ち着いている状態である事が確認できてから登園をしましょう。

はしか(麻疹)

疾患の特徴

はしかは、麻疹ウイルスを原因とする感染症です。

潜伏期間は8~12日前後で主な感染経路は、空気感染飛沫感染接触感染です。

症状

はしかには、前駆期・発疹機・回復期の3つのステージがあります。

前駆期は、おおよそ初めの2~3日の事をさします。熱・咳・鼻水など風と同じような症状がでます。

かぜとはしかの相違点は、口の中に白い斑点があるか否かです。はしかの場合は、頬粘膜にコプリックと呼ばれる白斑がでます。

発疹期になると、いったん熱が下がるものの再び高熱が出ます。それと同時に、全身に発疹が見られるようになります。発疹が現れてからさらに3~4日は高熱がつづきます。

回復期に入ると、熱はさがります。症状も軽くなっていきますが咳が数日続く場合があります。

発疹の色も濃い赤色から、色素沈着へと変化したのち、消失します。

気を付ける事

麻疹は、肺炎や脳炎を合併する事のある恐ろしい感染症です。ただ、予防接種を受ける事で感染を予防したり症状を軽くする事ができます。

また、子どもの頃に予防接種をしていても大人になり抗体が無くなってしまっている場合もあります。保護者の方も健康診断などで定期的に抗体検査を受け、必要であればワクチンによる予防接種を受けましょう。

登園目安

解熱後3日を経過してからの登園。

風疹

疾患の特徴

風疹は、風疹ウイルスを原因とする感染症です。別名「3日はしか」と言われています。

主な感染経路は、飛沫感染接触感染です。空気感染はしません。

潜伏期間が16~18日と少し長です。

特に小学校や中学校で流行する事が多い感染症です。好発年齢は5~14歳で乳幼児期にはほとんど見られないですが年長さんを中心に流行する事もあります。

症状が軽い割に感染力が強いので、気づかないうちに爆発的に感染が広がる事があるので注意が必要です。

症状

赤くて小さな発疹が現れる。

発疹は①顔 ②体幹 ③四肢 の順に現れます。

熱があまり出ない場合と、高熱が出る場合の両パターンがある。

気を付ける事

風疹に罹っている疑いのある子どもを妊娠中の母親に近づけてはいけません。

妊娠初期に風疹にかかってしまうと、生まれてくる赤ちゃんの目・耳・心臓などに障害を患わせてしまう可能性があります。

登園の目安

基本的には、発疹が完全に消失してからの登園とります。

インフルエンザ

疾患の特徴

インフルエンザは、インフルエンザウイルス(A型・B型)などを原因とする感染症です。

主な感染経路は、飛沫感染接触感染鼻腔などから侵入し上気道の粘膜上皮細胞で増殖していきます。感染力も強いため、インフルエンザによるクラス閉鎖が起こることも珍しくありません。

潜伏期間は、1~4日です。

症状

普通の風邪と比べて症状がひどくなります。寒気や発熱、頭痛・関節痛・筋肉痛が突然現れ、続いて咳や鼻水などの症状が現れます。

子どもでも関節や筋肉が痛くなります。通常は2~4日で解熱し、症状も軽くなっていきます。

気を付ける事

発症から4日ほどまでは、高い感染力があります。特に家族間での感染も起こりやすいので注意が必要です。代表的な予防法は、手洗い・うがいです。また、適度な室温の保持を行う事も予防へつながっていきます。

流行時には、バランスの取れた食事や休養を心掛けて健康状態を維持すると共に、外出を控えるなどの工夫も有効です。

また、インフルエンザはワクチンを接種していてもかかりやすい感染症の1つです。特に乳幼児のインフルエンザワクチンは、成人よりも低い有効性であるといわれています。

とはいえ、発症を予防する事はもちろん、重篤化や死に至るほどの悪化を阻止する事に関しては一定の効果があるとされています。

登園の目安

発症後5日を経過し、かつ幼児は解熱後3日(職員は2日)を経過するまでは登園を避ます。

また集団生活に復帰した後も、咳が続いている場合は厳重な経過観察が必要です。場合によってはマスクの着用をお願いしてもよいでしょう。

また、保護者がウイルスを保有している可能性がある場合、送迎を控えてもらうかマスクの着用をお願いする事も感染拡大の防止に有効です。

水ぼうそう

疾患の特徴

水ぼうそうは、水痘帯状疱疹ウイルスを原因とした疾患です。

主な感染経路は、空気感染飛沫感染接触感染です。また、潜伏期間は14~16日です。

症状

発熱と共に発疹が現れます。その発疹は、水を持った赤い発疹に変わり、口の中を含む全身に出ます。

発疹の大きさは栗粒大~小豆大で、1~3日たてば黒っぽいかさぶたとなります。

気を付ける事

水疱瘡にも予防接種があります。積極的に受けておくことも大切です。

もしも、予防接種を受けていない子が水疱瘡にかかった子との接種をした場合、72時間以内のワクチン接種で症状の経験または予防をできる場合があります。

登園の目安

全ての発疹が収まってからの登園が望ましいです。

おたふくかぜ(ムンプス)

疾患の特徴

おたふくかぜは正しくいうと、流行性耳下腺炎という病名です。ムンプスウイルスを原因とする感染症で、感染経路は飛沫感染や接触感染により美咽頭からウイルスが侵入します。

潜伏期間は、16から18日程度です。

症状

耳の下やあごの下が晴れて痛みが出る事があります。たいていの場合は、左右ともに腫れてきますが、片側だけが腫れるパターンも珍しくありません。腫れは1日から3日でピークをむかえます。

その後は、1週間ほどかけて腫れがひいていきます。

発熱も伴いますが、3~4日で治まる場合が殆どです。

気を付ける事

合併症を伴う場合があり、様々な合併症の中でも特に難聴は永続的な障害となる代表的な合併症です。難聴を合併するケースは2万例に1件だといわれています。

また、予防接種が任意となっているため接種率が低い集団(クラス)では集団感染を引き起こしやすいので注意が必要です。

登園の目安

耳の下やあごの下の腫れが出現してから5日を経過し、かつ全身状態が良くなってからの登園となります。

プール熱

疾患の特徴

プール熱は、アデノウィルスを原因とする感染症です。夏に流行しやすく、特にプールの水を介した感染が多い為「プール熱」という俗名がついています。

主な感染経路は、飛沫感染接触感染です。潜伏期間は、2~14日となっています。

症状

症状の特徴は、とにかく高熱が続く事です。高い熱が4~5日続きます。

また、強い喉の痛みや、目が赤く腫れる結膜炎が現れてきます。

加えて、頭痛・下痢・腰痛・吐き気が出る場合もあります。

気を付ける事

症状が回復した後も、便の中にウイルスが排出されるため特に乳児のオムツ替えなどは注意して行い、交換後のオムツの扱いにもしっかりと留意する必要があります。

また、その事は必要に応じてご家庭へも情報共有していく必要があります。

登園の目安

主な症状が消えたのち、2日間を経過してからの登園となります。

マイコプラズマ肺炎

疾患の特徴

マイコプラズマという病原体によっておこる肺炎です。主な感染経路は飛沫感染で、潜伏期間は、14~21日となっています。

症状

乾いた強い咳がつづく事が主な特徴です。熱が出る事も多いが、微熱程度である事も少なくありません。

気を付ける事

微熱である為、受診が遅れると発見もおくれ、感染拡大に繋がる事もあります。自然治療傾向の肺炎ですが、マクロライド系抗生物質の処方で、症状の持続時間を短くする対応がとられることが多いです。

登園の目安

発熱に加えて、激しい咳が治まってからの登園となります。

手足口病

疾患の特徴

コクサッキーウイルスA-16が大多数の要因です。その他には、エンテロウイルス71・CA10・CA5などを原因とする場合もあります。

主な感染経路は、飛沫感染・接触感染・経口感染です。潜伏期間は3から6日で、乳幼児によくみられる感染症の1つです。

流行時期は、春から夏にかけてが多いようです。

症状

熱が高く出る事は少ないですが、ケースによっては高熱になる事があります。病気の名前のように手のひらや足の裏、口の中に小さな水ぶくれが出ます。(3か所全てに出る事もあるが、部分によって出ない場合もある。)

まれに、おしりや膝に水ぶくれが出る事がります。

気を付ける事

下痢を伴う事もあります。

また症状が消失した後も、飛沫や鼻水からは1~2週間程度、便からは数週~数か月程度、ウイルスが排出されます。

特に、おむつ等の排泄物の取り扱いには注意が必要です。

登園の目安

発熱がなく、水疱等が消失している事に加えて、普段の食事がとれている事も登園目安の1つになります。

りんご病

疾患の特徴

ヒトパルボウイルスB19.を原因とする感染症です。主な感染経路は飛沫感染で、潜伏期間は、4~14日です。学童期前後の小児に起こりやすい、流行性の発疹病です。

正式には、伝染性紅斑といいます。

症状

ほおがリンゴのように赤くなることが大きな特徴です。太ももや腕に赤い斑点が見られる事もあります。

斑点は1~2日え消失する場合がおおいです。

気を付ける事

運動して体温が上昇したり、日光に長く当たったり、また長湯などによって症状が治りにくくなる場合もあり、注意が必要です。

また、大人が感染するとひどい発熱に悩まされたり、膝や腰が痛む事もある。

登園の目安

顔だけでなく、全身の状態が良い事が確認できてから登園しましょう。

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)

疾患の特徴

ウイルス性の胃腸炎は、感染力も強く注意が必要です。とくに、冬季に流行する小児の胃腸炎はほとんどがウイルス性です。

原因菌は、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウィルスなどです。

症状

ノロウイルス

ノロウイルスは感染力が非常に強く、乳幼児から大人、高齢者まで幅広い層に感染します。特に

冬季に流行し、ウイルス性の食中毒の集団発生の原因菌である場合も多いです。

嘔吐・下痢・腹痛・発熱などの症状がでます。通常は3日程度で回復します。また、けいれんや、肺炎、脳炎などを併発する事がまれにあります。

ロタウイルス

ロタウイルスは、冬から春に開けて、乳児の下痢の原因になる事がおおいです。

感染患者は3歳未満の乳児が中心となります。

突然の激しい嘔吐と、水っぽい下痢を繰り返す事が特徴で、発熱を伴う事もアリ、その結果重度の脱水症状を併発する事があります。

症状は1週間ほどで回復するが、脳炎や脳症などの合併症をきたす事もあるため、その後の経過観察をしっかりと行う事も大切です。

アデノウイルス

比較的夏場に多い感染症です。ウイルスの種類や感染した人の状態によって、症状の出ない不顕性感染や軽いカゼ程度のmのから、重症の扁桃腺炎や肺炎、さらには結膜炎や嘔吐下痢症などを引き起こす事もあります。

潜伏期は概ね5~7日です。 ウイルスの種類が複数あり、免疫がつきにくいため、何回もかかることもあります。 熱、鼻水、咳、のどの痛みなどを主な症状とするいわゆる‘カゼ’の原因になります。

病院では、「夏風邪」と診断される事もしばしばです。

気を付ける事

胃腸炎は、症状が消失してからも2~3週間にわたって排せつ物にウイルスが混在している場合もあるのでその取り扱いに注意を払う必要があります。

登園の目安

嘔吐や下痢の症状が完全に治まり、通常の食事がとれるようになっている事を確認してから登園するようにしましょう。

ヘルパンギーナ

疾患の特徴

いわゆる夏風邪の1種です。夏の時期に乳幼児に流行します。

感染経路は飛沫感染・接触感染・経口感染で、潜伏期間はおおよそ3~6日です。

症状

38~40度の高熱が2、3日続く事もあります。のどの奥や口の中にみずぶくれができます。

気を付ける事

熱が下がっても、口の中の痛みが残っている場合もあります。保護者と保育者はこのあたりの情報の共有をしっかりと行う事が大切です。

また、痛みが口の中に残っている場合には刺激のある食べ物を避けるなどの工夫が必要になります。

登園の目安

登園は、熱が下がり口の痛みが消失している事を条件とする場合がおおいです。

RSウイルス感染症

疾患の特徴

RSウイルスを病原体とする感染症です。呼吸器感染症の1種で飛沫感染、接触感染を主な感染経路とします。秋から冬にかけた感染が主だが、その季節以外にも小感染を引き起こす場合があります。

感染力が強く、軽症例も多い事から流行しやすい感染症の1つです。

潜伏期間は、4~6日程度です。この感染症は2歳までにほとんどの子どもが初感染をする。しかし、ここで免疫がつきにくく、何度もかかる場合があります。

症状

鼻水が2~3日続いた後に呼吸に症状がでてきます。

心肺機能に疾患のある子は重症になる場合もあるので注意する。

気を付ける事

年長さんや先生の感染者は症状が軽いため、かかった事に気付かずに、感染源になりやすいです。

登園の目安

呼吸器の症状が消失し、全身状態が良い事が登園条件になる園が多いようです。

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