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前回(第4回)は、
- 相手の顔を見る
- 興味を示す
- 身を乗り出して聞く
- 質問を交える
- 相手の会話を遮らない
- 話しての話題に従う
- 話し手の言葉を使って、自分の意見を伝える
という7つが、聞き上手になるための大切なルールである事を確認し、
そのうち1~3のルールについて、実際に保育現場ではどんなシチュエーションの事かという事を確認してきました。
今回は、残りの4~7のルールについて言及していきたいと思います。
質問を交える

自分がよく聴いている(理解している)という事を伝える手段になる
話を聞いたら、1つ質問をしてみましょう。それは、話に興味がありさらにそれを理解していないとできないアクションです。
つまり、質問をする事が出来るという事は興味関心を持ったうえで、よく理解できたというメッセージになるのです。
また、会話の中で子ども達にたくさん質問する事は、遊びを豊にする事にも直結していきます。この質問をするという習慣は意識しておいて損はなさそうです
相手の話を遮らず、もっと話して欲しいという

相手がとっても嬉しいから
最後まで話を聞いて貰えると、人は大変嬉しい気持ちになるものです。なのに、それに加えて「もっと聞きたい」と言われれば、もっと嬉しい気持ちになります。
例えば
- もっと詳しく教えて
- あなたの考えをもっと知りたいな
などという具合です。
これは特に、トラブル場面での対応でも大切にしたいアクションです。
「だって○○ちゃんがね、こんな風にしてきてそして、、、」と子どもが話をしている時、
「いやいや、待って!それは嫌かも知れないけれど、たたくのはダメよ」と途中で相手の話を遮ってしまっては相手も消化不良です。
大人が意識して子どもの話を最後まで聞こうとすると、めちゃくちゃ怒っていた子も、自分の話を聞いて貰うという嬉しい体験を通して、怒りをだんだん沈めていく事が出来る場合もあります。
もちろん、嬉しい話の時も出来るだけ遮らずに聞きたいですね。
例えば「今日の朝ごはん目玉焼きだったのそしてね、」と子どもが話しているのに「そうなの!先生も一緒!おいしいよね目玉焼き!私は、目玉焼きとウインナーも食べたんだよ」と話を横取りしてしまわずに最後まで是非聞いてあげましょう。
話し手の話題に従う。

話を最後まで聞く事につながるから
これは、どんなに新しいテーマについて話したくなっても、話題を勝手に変えないようにしましょうという事です
例えば子どもが「さっき石を投げたら、凄い向こうまで飛んで行って、そしてね」と子どもが話してくれている場面があるとします。
話の途中で「え、ちょっと待って、石投げたらだめじゃない!!」
と話題を変えたくなる気持ちをグッとこらえて・・・
子「-そしてね、水に落ちてその時にね、ボチャンっていい音がしたんだよ。」
まで聞きましょう!
ここまで聞いてやっと此方のターンになります。ここまで聞いた後でだって、
「そうか!それは面白いね。でも、石が間違えてお友達にぶつかったら危ないから、今度はこのバケツに水を入れてここでやってみない?今度はどんな石を入れてみる?」
と石を投げる行為が危険である事は十分に伝える事が出来ますね。
話し手の言葉を使って、自分の意見を伝える

相手との口論を避けつつ、自分の意見を伝えられる
相手が話し終わったらその発言の一部を繰り返しつつ、自分の意見を伝える事が出来たら最高です。
「今、○○君が言ってくれたみたいに・・・」「確かにそうだね。じゃあこういう場面では・・・」と前置きを入れつつ、自分の意見を伝えるテクニックがこれに該当します。
また、別の機会に詳しく述べようと思いますが、相手に自分の意見を伝える最大の目的は相手を言い負かす事ではなく、相手に納得してもらう事が多いのではないでしょうか。
相手に納得してもらうのに対立構造は一切不要で、相手を論破する必要は一ミリもありません。
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いかがだったでしょうか。本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
今回も参考文献はこちらです▼
この書籍に書かれていた7つのルールを引用して、それを保育の場面ではこういう事だろうと自分なりに考察してみました。
最後に、これまで書いてきた事をギューーーーっと3つの要素に凝縮してまとめ、1文にしてみました。これを僕のアクションプランにしていこうと思います。
①目線を合わせ、②興味を持って、③必ず最後まで聴く事。
こんな風に、読書で学んだことを保育に活かしてみたら案外面白い結果を得る事もあります。こんな学び方に最近はハマっています(笑)
そしてとにかく、今は思考の言語化(アウトプット)が楽しくて今日もせっせとこの記事を書いておりました。また、気が向きましたら是非次回もこのコラムを読みにいらして下さい♪
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