この記事は乳児クラスの遊びを見る視点! の補足記事となります
遊びと環境
0歳クラスは身体機能訓練遊びが中心となります。
運動発達が順にきちんと出来ているかがポイントとなりますね。
その為このクラスでは特に発達表を準備し、ステップを飛び越えた場合の対処を考えていく事が大切となります。
仮に発達のステップを飛び越えていた場合、この段階で対処できると出来ないのでは、のちの子どもの姿が全然違ってきます。
玩具の素材
触った時に違いの感じられるものを多く準備する事が望ましいです。そうする事で遊びに感覚・知覚遊び的な要素を持たせる事が出来ます。
プラスチック製の玩具ばかりでなく、木製や布製・ゴム製の玩具など、多くの素材を準備しましょう。なかなか面白い玩具が市場に出回っていないなと思えば、作ってしまうのもアリです。
壁面遊び
ずり這いでの移動を促すために、壁面の玩具を様々な場所で用意しておく事が望ましいです。
特に年齢が低いほど、目の前の玩具に手を伸ばすので、手の届く所に用意しておく事が大切です。そして、壁面に行かなくなったら、常に新しい刺激を追加していきます。
具体的には最低でも、2~3か月に1度は壁面の入れ替え・追加を行う事が望ましいと思います。
出したり、入れたりする遊び
子どもが座って遊ぶようになれば、出したり入れたりする遊びを行うようになります。例えば、ペットボトルのキャップを箱に入れたり、箱から出したりといった遊びです。
必要な容器は月齢によって大きく変わります。
順番としては、初めに、大きめの容器に入れる遊びが始まります。
次に、筒形の容器に入れる遊びが始まります。これは肘の発達と関係しています。この遊びが始まると物を投げたりと、日常の中で肘を使って遊ぶという遊び方も多くみられるようになります。
この肘の発達はとても重要です。肘が発達しないと、その後スプーンを正しく使う事も難しくなります。また、肘の発達は手を上にあげる動きによってより発達すると言われています。
そして、筒状の箱で遊びこんだらいよいよ並べる遊びが始まるのです。
休息
ハイハイ中のゴロンは子どもにとっては休息的な意味があります。そして当たり前ですが、子どもは遊びが続くと疲れます。休息の場は必ず必要でしょう。
よく、休息の場をより落ち着く場にするために、天板を吊るして天井を低くするという環境構成を見ますが、これは非常に効果的です。
絵本
絵本も1歳までは大人が管理していく方がいいと思います。
絵本は子どものものだから大人は触らない!という考えも素敵で個人的には大好きなのですが、それは家庭で実現していただけるようなアプローチをして、やはり園では大人が片付ける場所をしっかり管理して、いつも同じものが同じ場所にある事を大切にしたいです。
それが見通しを持ったり、絵本と子どもが生み出す情緒的な安心感につながっていきます。
そして、捲る力がコントロールできないうちは、布絵本をおススメします。これは手作りの物でも構いません。1つのページに1つの果物が刺繡してある全5ページ程度の物OKです。
また絵本を読んでるときは、「リンゴはどこ?」等と、質問を交えると内言語化の度合いを知る事が出来ます。たまには絵本をそのようなツールとして使う事を目的として遊ぶのもアリだと思います。
特に言葉の発達が緩やかでなかなか喋りださない子どもでも、内言語化が進んでいれば焦る事はないですので、言葉の1つの基準にもなります。
サークル
邪魔されない空間を保障する事はやはり大切です。視覚情報を少なくするために壁向きに遊ぶよう環境構成により誘導したり、遊びの時はマットを敷いてパーソナルスペースを確保、保障する事も個人的には良いアプローチかなと思います。
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