乳児クラスの遊びを見る視点!

その他

どうもせや先生です。

早速ですが、クラスの保育の方法や考え方、職員がどんな視点を持って何を大切に保育しているのか。

これは個人によってもそうですが、やはり園の方針や雰囲気等でも変わってくる部分だと思います。そして実際に働きだすと他の園に実習に行けるチャンスなんてないので、自分の園の考え方しか分からない。という現象が起きてしまいます。

そこで、他の園や、他の先生の考え方を積極的に学んで保育を見る視点を増やす事が私は大切だと考えています♪

皆さんも行き詰っていた時、視点が増えた結果、楽になったという事があるかと思います。

そこで今回は私の園の先生が保育を見る視点を簡単に紹介していきたいと思います。

もちろんその全てを記す事は出来ないので今回は「遊び」にポイントを絞って書いていきたいと思います。

保障したい発達

乳児クラスで保障したい発達はたくさんありますが、私が特に重視している部分は

  1. 運動能力
  2. 言語能力
  3. 認知能力

の3つです。

そのための保育士の役割

上記3つの発達を保障する為に、保育士は

無意識になりやすい言葉と振る舞いに注意します。

言葉と振る舞いに専門性を持たせて日々の保育をしていきます。その理由は単純で、子どもは大人の無意識を模倣するからです。

例えば、片付けの時の雑さはすぐに真似されます(笑) 大人が「バシャー」っと投げ戻すと子どもも後々、雑な片付けをするようになります。ですから、日々の行動は全てモデルを示すつもりで行いましょう。

とは言っても、「忙しい保育の中で、そんな事いちいち考えてられない!」という人もいるかと思います。しかし、子どもは大人の真似をするものなので仕方ないんです。この事実を受け入れ私たちは行動をより意識的に行っていく必要があります。

そして、自分の行動を制御できないくらい忙しい保育をしているのであれば、是非その原因を考え仕組みを変える必要もあるかなと思います。

保育士の立ち位置

3つの発達を保障する為には、保育士の立ち位置も重要になります。

ポイントは保育士は固まらず、対角に立つ事

もちろん、ずっとこのフォーメーションを崩すな!という訳では無いです(笑)

ただ、保育士が固まると、子どもも1か所に固まりやすい傾向があります。人との距離が近くなると、トラブル場面が増えて遊びが保障されません。離れて遊ぶ習慣化の為にも、保育士の達位置はポイントなのです。

まずは、1人遊びをしっかり保障する事。それが子どもが遊び(学び)を楽しむ第一歩となります♪

遊びへの介入は慎重に

基本的には、子どもがアイコンタクトなどで助けを求めない限りは見守る事は必須かなと思います。

例えば上手く積み木を積めない場面をみて、「ほら、こうしてみたら詰めるよ!」とついつい介入したくなりますが、その介入は子どもが求めてから入る事が重要です。

子どもが遊ばない時

クラスには、「遊ばない子」「遊べない子」という子どもがいる事があります。

その時、先生たちが取るべき行動は状況の分析と、改善です。

「この子なんか遊べなくて…」と嘆くだけの新人がいたら分析と改善を提案しましょう!!!!その新人はきっと救われます。(私はそうして救われました。笑)

では主にどういう要因があるのか、いくつか具体例を挙げてみたいと思います。子どもが遊べない時にチェックすべきポイントは、

☑おもちゃがあっていない?

☑道具が揃っていない?

☑数が足りていない?

☑空間はどうか?

☑時間を確保しているか(日課はスムーズに流れているか)

☑遊びの環境はどうか?

☑気持ちが整っているか?(情緒の安定性)

☑大人の存在(適切な援助や介入ができているか?)

等です!

いちいち考える事は大変ですが、日々の保育は圧倒的に楽になります。一度この様な視点で遊びを見直してみてください!

遊びの具体的援助

おもちゃ

ポイントは色・形・大きさです。

例えば、1歳なら肩・肘・手首を協応させる時期なので、このあたりを使って遊ぶ事も多いです。その為、小さな玩具は投げます(笑)トミカのような小さな車ではなく、子どもの手のひら以上の大きな車の玩具を準備しましょう

そして、NO! ではなくYES!のルール作りを進めましょう。この時期は子どもに対する制限はなるべく少なくする事が大切です。投げないでというのではなく、ここでなら投げていいよ!と言える仕組みを作りましょう。

ぬいぐるみや人形

ぬいぐるみや人形は、子どもが気持ちを整理する場面で使われる事もあります。(叱られた場面を再現するなど)必ず置いておきましょう。

そしてそして、

名前があり、命のあるものとして扱っていく事が大切です。「引っ張ったら破れるよ」というのではなく、「引っ張ったら痛いよ」という言い方で注意したり、大人が扱う際にも優しく抱くなどの配慮を示します。

片付け

片付けですが、必ずしも子どもが行わなければいけないという訳ではありません。大人の片付けを見る事だって立派な学習です。そして大人がして見せる場合も必ず、子どもに聞いてから始める事を心がけましょう。

子どもが次の遊びを遊びを見つけている時は「了解を取って」から片付けを行います。

この時全く遊びに関係無かったのに、肯定的に一緒に片付けを行ってくれる乳児さんは次の遊びが見つかっていない姿として捉え、次の遊びの提案までをセットにしましょう!

間接援助を増やす

間接援助を増やす事で、子どもがより自分の遊びをいつでも どこでも クリエイティブに行う事が出来るようになります。

例えばままごとコーナーで「先生どうぞ」と料理を提供されたらまずは「このミミちゃんがお腹すいたって、食べさせてあげて♪」等と人形等にシフトし、自分で遊べる方法を提示していきます。

自分で遊べる環境を作るのも大人の重要な役割なのです。

情緒の安定

情緒を安定させる事は遊びの安定にも不可欠です。情緒の安定には色んな要素が複雑に作用していますが、ここでは3つの視点を紹介していきます。

  • 生理的欲求が満たされている
  • 日課が流れている
  • 大人との関係

この3つを見直してみる事も1つ大切な視点かも知れません

まとめ

今回は、乳児クラスの遊びを見る視点を考えていきました。

もちろん、これが正解ではありません。ただ、日常の保育を見る視点の1つとして持っておく事に損はないかなと思います。他の園で働く保育士の話を聞くと、「そんな視点があったのか!」と新たな発見があったりして面白いですよね。

皆さんも、「私はこう考えている!」「うちの園では遊びをもっとこう捉えているよ!」等、自分の視点がありましたら是非教えてください。

補足記事を追記しました。

各年齢の具体的な遊びの援助を追記しました。本記事と併せてご覧下さい。

0歳クラスの遊び環境の作り方

1歳児クラスの遊び環境の作り方

2歳児クラスの遊び環境の作り方

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