第7回「なぜ自分の意見を分かって貰ないのか」

学びの備忘録

聴く事が大切である事の復習

例えばコミュニケーション場面で相手に悪い印象を与えてしまった時、たいてい人は「何か変な事を言ってしまったかな」等と反省しますが、実は何を言ったかではなく、相手の話を聞けなかったという事が根本の問題点であるケースも少なくないようです。

こんな風に、これまで聴く事がいかに大切かという話をたくさんしてきました。

過去には

の3回に分けて「聴き方」の大切さと良い聞き手になるための具体的な方法を述べてきました。

私もこの3回で紹介した7つのルールを守る事で良い聞き手を目指している真っ最中です。同じように、7つのルールを生活に取り入れようとしているお仲間さん!一緒に頑張りましょう!!

さぁ、聴く事が出来るようになってきたら次は伝えか方を学んでいきましょう!

相手の自尊心を傷つけずに議論をする

相手と何かを話合うとき、または相手とは異なる意見を述べるとき私も無駄に気を使ってしまうようなシチュエーションを経験した事があります。

また、自分なりには理にかなっている事を言っているつもりなのに、なぜか理解して貰えず伝わらないといった場面も経験があります。

この時僕は「誰がどう考えても、この方が合理的じゃないか。なのにどうして分かって貰えないんだろう」と悲しくなります。そして、何とか分かって貰おうとより分かりやすい表現で言い直したり、図を用いて説明してみたり、、、

あらゆる事を試せば試すほど、相手は頑なに拒否する態度をとってしまう・・・

こんな経験ありませんか?

実はこれ、問題なのはコチラの発言の正しさではなく、相手の自尊感情だったんです。

SNSやメディアにみる、議論の難しさ

令和初期「ディベート対決」という企画が、TVやYouTubeで大バズリした事がありました。

それってあなたの感想ですよね?」「何かデータあるんですか?」という強烈なワードでその王座に君臨したのが2ちゃんねる創設者のひろゆき氏でした。

議論をエンターテインメントとして企画にしようという試みは、賛否あれど僕は好きでした。多様な考え方に触れる事が出来るコンテンツは見ていて面白かったし、勉強にもなりました。

でも伝え方という点に着目すると、これはエンタメだから面白いのであって、現実で真似をすると地獄のような雰囲気になるどころか、絶対に賛同を得る事が出来なくなりますね(笑)

例えば、SNSのコメント欄をみてみると相手の自尊心を傷つけてしまったが故に攻撃的な雰囲気になる議論に溢れています。例えば「保育園で絵具を使うと服が汚れて悲しい」という投稿に対して「だったら、保育園やめたら」等と返信をしてあるのを見かけた事もあります。

とくにSNSのコメント欄で巻き起こる議論の先に、お互いが幸せになれた結末を見る事はそうとうレアですよね。

先ほどの例を最後まで見てみると・・・

投稿者は、自分の苦しみを分かって貰えず、具体的な解決策も思い浮かばないまま、ただ自分の考えを否定されたという悲しい感情だけが残り、

コメント者は、どれだけ返信をしても自分の理論が相手になかなか受け入れてもらえずイライラが募るという悲惨な状況でした。

では、こうならない為にはどんな事に気をつければ良いのでしょうか。あなたはどう思いますか?

相手の自尊心を最優先に伝える

ポイントは相手の自尊心を守りつつ、自分の意見を伝えるという事です。

絶対にやってはいけないのは、相手に無理やり非を認めさせようとする事

相手の考えもしっかりと尊重していく。これまで学んだ聞きか方のコツをフル活用しつつ、まずは相手の話を聞きましょう。

先日、子ども同士で

A君「痛い!足踏まないで」

B君「あ・・・」(わざとではなかった)

A君「ねぇ!ゴメンって言って!!謝ってよ」

B君「・・・」

A君「ねぇ!!何で話聴いてくれないの!!!!」

B君「うぇーん😢 A君が怒ってきたぁ~~」

とやり取りしているのを見かけました。

A君の気持ちもわかりますが、B君もかわいそうですね。このやり取りはなぜうまくいかなかったのでしょうか?

そうです。自分の気持ちを話す場もないまま謝罪を強要されて、B君の自尊心が傷ついたからですね。

A君はB君に非を認めさせようとしてコミュニケーションに失敗してしまっています。もし、すぐに大きな声で責め立てなければB君も自然と謝る事が出来て、トラブルに発展する事はなかっただろうと思います。

子ども同士なので、こんなやり取りを通して色々と学んでいくのでしょうね。まだ人生始まって4~5年なのでこんな事があっても良いと思います。

でも、大人同士でも似たようなやり取りを目にする場面がありませんか?

繰り返しますが、大切なのは相手の自尊心を満たす事です。

そして実は、相手の自尊心を満たしつつ、自分の意見を伝える6つのルールというものがあります。これを知ると、具体的なテクニックとして相手の自尊心を傷つけない議論が展開できると思います♪

これは次回(第8回)の記事で紹介していきますね!

では、また次回お会いしましょう。以上、momaでした。

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