保育士のメリット・デメリット9選!!

その他

こんにちは。moma先生です。

私は大手鉄鋼メーカーから保育士へ転職しています。

そこで今回は、他業種からの転職者だから分かる保育士という仕事のメリット・デメリットを解説していこうと思います。これから保育士を目指そうと考える方の参考になると嬉しいです。

メリット

やりがいがある

保育士になりたい人の主な動機はまさにこれ、「やりがい」ではないでしょうか。保育士はそのイメージ通り仕事のやりがいが凄く大きいです。

自分の関わりが子ども達の笑顔を引き出す結果になったり、自分の関わりが子どもの成長に繋がったんだと実感できる瞬間は本当に幸せです。

忙しい分、子どもの成長を感じられたり「先生ありがとう!」「大好き!」などと言われた時には、この上ない喜びを感じます。また、保護者さんから感謝の言葉を頂く事もあります。日々の仕事で誰かを幸せにする事が出来たり、誰かに感謝をされる。その「やりがい」はやはり大きいものです。

子ども達と関われる

子どもが好きな人にとってこれは大きなメリットとなるのではないでしょうか。

子ども達と過ごす毎日はまるで宝物のようにキラキラしています。どんなに仕事が大変でもその笑顔に何度も癒されます。また、涙を流せるほどに感動する場面に出会う事もあります。

面白くて、不思議でかわいい!そんな子ども達と毎日過ごしていける保育士という仕事は子ども好きにとってはとても魅力的な仕事であるといえるでしょう。

学びがある

保育士をしていると、子ども達からたくさんの事を教わります。私も子ども達と出会って初めて知った事がたくさんあります。花の名前や恐竜の特徴、照れくさい気持ちの伝え方。本気になる事の大切さ。疑問を持つ事の面白さ。

子ども達は大人が知らない事をたくさん知っています。保育士として子ども達と関わる中で、本質的な問いにたくさん出会います。子どもと本気で向き合えばそれだけ多くの事を学ぶ事が出来ます。

私も保育士として働き始めてからの方が、自分の人生により意識的になりました。心がより豊かになり、人生の満足感や幸福度も高いです。

育児や心理学を学べる

仕事で学ぶ事は全て自分の人生に活かす事が出来ます。育児の基礎や幼児教育の基礎。心理学や脳科学といった分野の知識は日々の生活に役立つものばかりです。

仕事で得られる知識は汎用性の高いものばかりなので、勉強のコスパも良いです。

休みがカレンダー通り

当たり前ですが、保育士は夜勤なしで土、日、祝がお休みです。かつて夜勤を含む交代勤務をしていた私からしてみればこの当たり前とも言える働き方は大きなメリットです。

まず、夜勤や変則的な勤務がない事はとても働きやすいです。子育てや趣味との両立がとてもしやすく、人間らしい健康的な生活を送る事が出来ます。

さらに、基本的に土日祝はお休みとなるので、世間の行事やイベントを楽しめます。土曜保育による土曜日の勤務が月に1~2回ほど入る事もありますが、休みが予め分かっているので旅行等、先の予定も決めやすいです。(しかし、人員不足の保育園などでは、急な土曜出勤や毎週の土曜出勤も当たり前だという園もあるので注意が必要です。)

健康的

保育士の1日はとても健康的です。基本的に体をたくさん動かします。体に負荷のかかる長時間のデスクワークをする事もありません。また、子ども達と行事などを楽しむ事もでき、季節の移り変わりを感じながら過ごす事が出来ます。

給食も栄養バランスを十分に考えられています。私は前の職では、職場の都合により、毎日市販のお弁当やカップラーメンを休憩の間に急いで食べていました。そんな昼食習慣が保育園の給食をゆっくり食べる事に変わって、半年で体重が10キロ落ちて体が軽くなりました。

また、職場環境も素晴らしいです。基本的に子ども達が安心して過ごせる環境を考えられている為、清潔で安全です。以前働いていた職場では、製品の検査を担当していたので基本的に職場環境は清潔でしたが、危険な薬品を取り扱ったりケガのリスクと隣り合わせで仕事をしていました。また、モニターに囲まれての仕事であった為、視力を落としました。

保育園での仕事はこういった健康面でのリスクが圧倒的に低いです。運動・食事・職場環境 どれを取っても健康的であるといえます。

災害時などは休み

世の中には、大雨などの災害時にも会社を休むことが出来ない現場があります。その点保育所は災害時等は基本的に休園になる為、出勤の必要はありません。

(昔は、災害時も保護者のニーズを優先して保育所を開ける場合も多かったようで、現在もそのような園が多少はあります。しかし、基本的に今は安全が優先され保育所の休園の判断も早い傾向にあります。とは言えこれも園によってはなかなか休めない所もあるそうなのでリサーチが必要ですね)

全国で働ける

保育士は国家資格です。また、保育所は全国にあります。

資格さえもっていれば、何歳からでも何処ででも働く事が出来ます。色んな事情で土地を離れる事になってもその先で職が見つからないというリスクを抱える事は少ないでしょう。

また、年齢が関係ないのも大きなポイントです。何歳からで挑戦できます。実際私が通っていた学校にも50代の男性がいました。いつからでも何処ででも働ける、チャレンジできるのも保育士の魅力ですね

得意が活かせる

遊びや活動などで自分の好きな事・得意な事をどんどん活かして色んな事にチャレンジする事が出来ます。

以前の仕事では全く活かせなかった趣味や得意も保育現場では活かせています。例えば、私はカメラ、音楽、陸上競技が大きな趣味です。今は趣味を活かして写真で保護者さんに園の様子を伝えたり、子ども達と音楽遊びを楽しんだり、体の部位を意識した体育指導なんかに活かせています。

いままでの人生で培ってきた、スキルや知識も保育の現場でなら存分に生かす事が出来るかも知れません。

デメリット

給料が安い

そもそも保育所は、基本的にご家庭からの保育料と国からの補助でやりくりしています。そのうえ徴収できる保育料にも基準が設定されています。ここが保育士の給料が安いメカニズムです。

保育士の給料は大企業に勤める同級生たちと比べるとやはり低いものになってしまいます。事実私も保育士になってかなり手取りは下がりました。

それでも保育士の平均給与は全国平均で24万円前後と極端に悪くはない金額です。大幅とまではいかなくとも、今後の給与上昇も期待されています。ですが、ここに落とし穴はあります。

保育士の給与は平均が24万円であって、各園を個別で見てみるとその支払いに大きな差があります。大切なのはきちんとそれなりの給与を払ってくれる所に就職する事です!給与体制がひどい園はとことんひどいです!

給与の面を考えずに就職先を決めてしまう事はとても危険です。

人間関係に悩みやすい

保育は人と関わる仕事です。子ども・保護者・上司など多くの人と関わる必要があります。

保育士に人間関係の悩みは多い印象です。特に保護者の中にはモンスターペアレントと呼ばれる方も稀にいらっしゃいます。園長とよく相談してある程度割り切って対応を考えていきましょう。

また、女職場であるが故の独特の雰囲気や人間関係が存在する園もあるようです。ドロドロとした人間関係の職場で仕事をするのは辛いものです。

職場選びが重要すぎる

いままでも述べてきた通り、保育園への就職は職場選びが全てといっても過言ではありません。資格を取得する事がゴールではなく、自分にあう就職先を見つける事が出来て初めてスタートラインに立てたといえます。

良い保育をしようと思ったら職場選びや転職に多くの時間とエネルギーを取られる可能性があります。

福利厚生はすくない

一般企業と比べると福利厚生はすくないかも知れません。私の園には通勤手当、居住手当などありますが、当然のように無い園もあります。福利厚生もよく調べて就職しましょう。

肉体的にしんどい

保育士は特に腰を痛めやすいです。重い物を持ったり、腰をかがめての作業も多い為、なんとなく仕事をしていたらすぐに腰を痛めてしまいます。

日頃の姿勢や業務への工夫をする必要があります。

また、子ども達と向き合う為には多くの体力を使います。技術が付いてくればだんだん体力も必要ではなくなってきますが、多少の体力への自信は必要かも知れません。

仕事は量が多く自腹も多い

保育士は意外にも仕事量が多いです。日々子どもと関わる姿を見ていると忙しそうには見えませんが、

  • 年間計画、月案、週案、日案、個別案などのカリキュラム作成
  • 毎日の記録、日誌
  • 連絡帳への返信
  • 保育に必要な準備

などの仕事を基本的に子どもが午睡をしている約2時間の間に仕上げていきます。が、食事と休憩に1時間を費やせば実質作業時間は1時間となり、時間的にもかなり厳しく常に何かしらの締め切りに追われていきます。

また、園によっては行事前に多大な仕事が舞い込んできて残業がグッと増えるという所もあります。もっとひどい所では持ち帰りの仕事が発生してしまうなんて事もあります。サービス残業が当たり前になっている園もありますので、特に行事前の雰囲気はよく確かめておく必要がありそうです。

さらにエプロンや文具、作り物の材料等を自腹で用意しなければいけない園がある事もデメリットの1つです。私の園では領収書を切れば経費として計上してくれますが、仕事をする為にお金を使うという園の方も多いそうなので注意が必要です。

責任が重い

ここはメリットの「やりがい」の裏の顔とも言えます。保育士の仕事はとにかく責任が重いです。子どもの命の安全を保障しつつ、将来の可能性も奪わないようにしてかなければなりません。

多少の危険を伴う自然遊び等は学びが多いぶんリスクとも隣り合わせです。保育士は常に緊張感をもって1日を過ごしていく為、仕事が終わるとドッと疲れます。

低賃金なのに、責任に対しての覚悟が必要な事や、責任に対してのリスクがある事は保育士のデメリットと言えます。

プライベートでも気を使う

特に田舎の保育所などに勤務している人はプライベートでも保護者や子ども、卒園児や関係者によく会います。イベントなど行こうものならプライベートなんて皆無です。

プライベートで羽目を外したりしている所が見つかれば噂は大きくなってあっという間に他の保護者へと伝わっていきます。また、根も葉もない噂話をされる事もあるかも知れません。

仕事とプライベートの境目が曖昧になってしまうのも保育士のデメリットです。ここは意識的に自分でしっかり線を引いていきましょう。また、最近は保護者とラインを交換していたり保護者の自宅に招かれてホームパーティーを一緒にするといった先生もいらっしゃいます。

保護者との距離が近くなる事によるメリットも勿論大きいですが、ここは自分の性格や保護者のカラーをしっかり考えて慎重に判断した方がよさそうです。

キャリアアップが難しい

一般企業に設けられている役職は保育所にはほとんどありません。

主な役職は①保育士 ②主任 ③園長 となります。園独自に○○リーダーなど役職を設けてモチベーションを維持しようと試みている園もありますが、それによって大きく給与が変わる所は少ないようです。

基本的にキャリアアップによって給与を上げていく事が難しいです。何年も働いて評価されて主任になってやっと少しの年収アップにつながります。

資金面のこだわりがある人は、転職や資格を活かした副業などを視野に入れておく必要があるでしょう。

行動力のある人にとってはおススメの仕事

以上、保育士のメリット・デメリットをお伝えしてきました。

保育士という仕事は総合的にみてとてもおススメです。しかし、選ぶ園を間違えると大変なデメリットを被る事になります。逆にしっかり考えて良い園を就職先に選ぶ事ができれば大きく心配する事はありません。

また、合わない園にしがみついて晩年「保育士やめたい」と文句を言いながら過ごしている先生も多くいらっしゃいます。それだけ、保育業界内での転職の心理的ハードルは高いようです。

しかし、それを乗り越えて自分の人生を自分でよくする為に行動できる人はいずれ自分に合う園を見つけて最高の保育士人生を歩む事が出来るでしょう。

これから保育士を目指す人は、保育という仕事のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、保育士として心身ともに豊な人生を送る為には今のうちからどんな準備が出来るのかをしっかり考えていく必要があります。

保育という仕事は本当に楽しい仕事です。心から保育を楽しめる保育士さんが1人でも増えてくれたら嬉しいです!

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