スマホには危険な使い方があります。科学的根拠に基づいたスマホの危険性。デジタル時代に生きる私たちは知っておく必要があります。
![せや先生](https://Hoikufun.com/wp-content/uploads/2023/07/1688809286179-1-150x150.jpg)
本書を読むとスマホが脳に及ぼす影響とその対応策が分かるよ!
という事で今回は、スマホ脳という本を紹介していきます。
スマホと人間。子どもとスマホ。
これを機に考えてみましょう。特にスマホを使いこなしている子どもさんがいるクラスの担任の先生は必読!!スマホのリスクをしっかり把握して可能であればご家庭にもお伝えしていきたいですね!
スマホ脳の概要
この本の良いところは、ストイック過ぎない所です(笑)
ただ「スマホは危険だから今すぐ捨てよう!」なんて事は一切書いてありません。
むしろ、この本は人間の基本設定を理解し、デジタル社会から受ける影響を認識する事が最大のねらいです。
著者:アンデシュ・ハンセン
出版日:2020年11月18日
ページ数:256p
値段:1078(税込み)
出版社:新潮社
スマホは最新のドラッグ!?
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出来るだけ長い時間その人の注目をひいておく為にはどうすればいい?
人間の心理の弱い所を突くんだ。
ちょっとばかりドーパミンを注射してあげるんだよ
Facebook 元CEO ジョン・パーカー
Facebook元CEOのジョンパーカーはこんな言葉を残しています。
まず認識すべきは、スマホやそのアプリは、人間を知り尽くしたその道のプロ達が作り上げた最高傑作であるという事です。私たちの注目を引いておく為に作られた専用の端末がそこにあれば、誰だって依存してしまう。
スマホはまさに最新のドラッグという事も出来るでしょう!
私たちはどれくらいスマホを触る?
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研究によれば、私たちは
一日に役2600回以上スマホを触ります
平均すると10分に一度はスマホを触っている計算になります。
また、40%の人々は一日中スマホがないより、声がでない方がマシだと考えるそうです。
私たちがスマホから離れられない理由
では、何故私たちはそんなにスマホを触ってしまうのか。
その謎を解明する鍵が…ドーパミンです!!
かつて食べ物を探すための衝動の源であった「新しい物への欲求」が時代の変化と共にスマホが運んでくる新しい知識や情報へと変化しました。
私たちがスマホから離れられない理由は簡単です。
- スマホのページを捲る
- 脳がドーパミンを放出
- 結果クリックが大好きになる
とこんな具合です。((笑))
もともと人間は「情報」に対して敏感です。それは「食べ物の情報」や「猛獣の出現情報」など人間が生きていく為に情報が大きな役割を持っていたからです。特にネガティブな情報へは敏感に反応します。
コロナによるデマ情報の広がり方等を見ていてもこの点は納得できますよね。そしてスマホはそんな【情報】をどんどん運んでくれる機器ですから、人間が夢中になるのも頷けますね
かもしれないが大好きな脳
私たちがスマホから離れられない理由が、スマホが私たちの脳のドーパミンを放出させてくれる機器だからという事を説明してきました。
そして、脳がドーパミンを放出するのはスマホから情報を得る時だけではありません。脳の報酬システムを激しく作動させるのは、【何かが起こるかも知れない】という期待です!そしてこれを引き起こしているのがSNSの通知です。
![](https://Hoikufun.com/wp-content/uploads/2021/09/sten-ritterfeld-jDfgqieEVJQ-unsplash-1024x769.jpg)
- いいねがついたかも知れない
- 大事なメッセージが来たかも知れない
そんなかも知れないの塊である通知に私たちはドーパミンを大量放出するのです。
スマホによって失われるもの
これまで、私たちがスマホに勝てない理由を お話してきました。
簡単にまとめると、10000年前から変わっていない私たちの脳が時代の変化についていけていないという事になります。そしてスマホによる最も懸念すべき私たちへの影響が、【集中力の欠如】です。また、その影響はスマホを使っていない時にも起こります。
ここ数年、人々はスマホを使っていない時にも集中出来ていないと言います。気を散らすモノが多いと、人々は集中をそがれるよう訓練されているようなもの。集中力=現代の必需品となっているのです。
タブレット教育
![](https://Hoikufun.com/wp-content/uploads/2021/09/john-schnobrich-WS7tgu261f0-unsplash-683x1024.jpg)
この本ではタブレット教育についても言及されていました。
SNSではない、タブレット教育はいいのではないか?という疑問に対してこの本の結論NO!の見解が示されています。教育TVでさえ、活用できるのは学童期になってからと言います。
むしろ大切なのは身近な大人との直接交流だといいます。
対抗策
私たちがスマホに対抗する為のスマートな対抗策があります。それは運動です。
カリフォルニア大学の神経科学教授のマイケル・ガザ二ガ氏は
脳は身体を動かすために出来ている。この事を理解しなければ多くの失敗を重ねる
と運動の大切さを語っています。
さぁ!スマホからのストレスや集中力欠如にたちむかえ!!!!
今、スマホに使っている時間をいくらか運動に回していきましょう
最善の方法は運動です。
テクノロジーで退化しない為に
テクノロジーで退化しない為に、私たちはデジタルな道具を賢く使わなければなりません。
それにはデメリットも理解しておく必要があります。以上スマホ脳の紹介でした。気になる方は是非本を手にとってみてください。
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